手すりの設置で、安全に動作をしやすく
手すりは、立ったり、座ったり、移動したりといった動作による体の負担を低減できるアイテムです。動作に必要な力が分散されるので、水まわり設備（浴室・トイレなど）の中に取り入れることで、安心してその動作を行えるようになります。さまざまなデザインや機能がありますが、今回はお風呂の場合についてご案内します。
お風呂に手すりを付けたいタイミング
「ウチのお風呂に手すりを付けたいんですけど…」
という、お問い合わせをよくいただきます。浴室に手すりを付けたいと感じるタイミングは、皆様それぞれなのですが、すぐに取り付けられる浴室と、そうでない浴室があります。
では、どんな浴室のことでしょうか。
手すりをつける前に浴室の種類を確認
浴室の種類は、大きく分けて3つあります。在来浴室、ユニットバス（システムバス）、半在来浴室（ハーフユニット）です。浴室の工法が異なります。
在来浴室は、いわゆる「壁がタイルで出来ているお風呂」です。現場に合わせて施工するのでオリジナリティに富んだ浴室にできます。
ユニットバス（システムバス）は、メーカーで作られた既製品の浴室です。それぞれのメーカーによって特徴は異なりますが、工場で作られたパーツを現場で組み立てるイメージです。在来浴室より安価で施工できる場合が多いので、最近はこちらの需要が高いです。また工期が短いことも選ばれる理由のひとつになっています。
半在来浴室（ハーフユニット）は、在来浴室とユニットバスの両方の特徴を生かした浴室です。壁はタイルですが、床から浴槽までが一体成形されています。
皆様のお宅のお風呂は、どんな工法で作られていますか？
お風呂はそのままで、手すりを取り付けしやすい浴室は？
後から手すりを取り付けやすい浴室は、ユニットバスです
3つの浴室のタイプの中で、後から手すりを取り付けやすい浴室は、「ユニットバス」です。なぜなら、表面（壁）が0.4ｍｍ以上の鋼鈑の壁に取り付け可能な「後付けタイプ」のご用意があるからです。（※TOTOの場合）
TOTO浴室用 インテリア・バー（UB後付けタイプ）は、ユニットバスルーム及びシステムバスルームに後付けできる手すりです。タッピンネジで固定するだけの簡単施工です。
在来浴室や半在来浴室の場合、壁がタイルのため、下地補強を入れることが難しいことがあります。そのため、設置条件が厳しくなってしまいます。ですので、そもそも手すりを必要とお考えがありましたら、まずはユニットバスに取り替えることが入りやすいお風呂への第一歩になるかもしれません。滑りにくい床やまたぎやすい浴槽のご用意があります。
浴室用手すりの取り付けポイント
安全に入浴するためにも、浴室内の手すりは数カ所に取り付けることをおすすめします。サイズや取付位置は、お使いになる方の使いやすさを考慮ながら、リフォーム会社に相談の上、決定してください。既に介護認定を受けているご家族様がいらっしゃる場合は、ケアマネージャー様にもご相談されると良いでしょう。
出入り口の段差
ドアの開け閉めや、出入りの際は、体のバランスをくずしやすくなります。脱衣所側に「縦手すり」を設置したり、浴室側は水に濡れて滑りやすくなっているので、ドア近くに「オフセットタイプ」の手すりを設置するなど、体を支えられる工夫が必要です。
洗い場から浴槽への出入り
洗い場に「縦手すり」を設置すると、立ち座りがラクになります。手すりとシャワーハンガーを1本にまとめたスライドバー兼用タイプもご用意があります。
浴槽内立ち座り
浴槽の横に「横手すり」を取り付けると、入浴姿勢を安定させることができます。立ち座りの時にもとても便利です。
素材にも注意
「滑りにくい」「握りやすい」をお求めなら、樹脂製がおすすめです。（※TOTOインテリア・バー Jシリーズ）カラーもホワイトの他、ベージュ系、グレー系もあります。
また、浴室のインテリア性を考慮するなら、メタル調（TOTOインテリア・バー メタルシリーズ）もあります。美しいシャープなデザインになっていますので、優雅で気品のあるバスルームを演出します。
家族みんなが入りやすいお風呂に
手すりを取り付けたり、ちょっとした心遣いで、だれもが使いやすく入りやすいお風呂になると嬉しいですね！
ご相談は、かもしたのリフォームまで、 ぜひ、お問い合わせください！！
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